2021年度の主要活動について

Posted on 19 July, 2022

  

2021年度の主要活動について


    

 仙台いじめ防止ネットワーク(準備委員会)では、定期的に会議を開催し、子どものいじめ防止・抑止に資する諸施策の検討や、組織化に関する検討を実施しています。昨年度は月2回程度、計26回の打ち合わせを実施しました。

 打ち合わせで議論された内容や、その他の活動は以下の通りです。

  

  

主要な活動

  

1. 仙台いじめ防止ネットワーク準備委員会の立ち上げについて

 いじめは、子どもの教育を受ける権利や、愛され、保護され、心身の健やかな成長を保障されるという子どもの持つ権利を侵害し、その人格の形成に影響を与えるのみならず、心身に重大な危険を生じさせるおそれがある決して許されない行為です。

 自治体、学校、家庭、地域社会は、いじめが「いつでも、どこでも、どの子どもにも起こり得るもの」であるとの共通の理解をもって、いじめの問題に真摯に向き合い、ともに連携を図りながら、いじめの未然防止や早期発見、早期対応を確実に推進していく必要があります。

 このことから、自治体や学校、家庭、地域社会並びに既存のいじめ対策の組織と緊密に連携しつつ、IT技術を活用し、子供が遭遇する脅威について「声を上げやすく」、上がった「声を受け止めやすく」するための仕組みづくりに取り組むべく、国立大学法人宮城教育大学、東北インフォメーション・システムズ株式会社、イフティニー株式会社は、「仙台いじめ防止ネットワーク」準備委員会を設立し、IoTを活かしたいじめ防止における共同研究を開始しました。

  

 2021年度は、子どものいじめ防止・対策に、直接・間接的に役に立つ仕組みの策定と効果的なアイディアを創出するよう共同研究を進めました。モックアップ作成やヒアリングを行いながら、次年度以降、社会実験に向けた準備を進めることとしました。

 また、共同研究では、「仙台いじめ防止ネットワーク」の設立の準備を進めながら、仙台市、仙台市PTA協議会、教育の未来を支えるネットワーク、健やかな子供を育むネットワーク仙台等のいじめ対策関連団体、現職教職員、学生等、様々なステークホルダと連携し、様々な立場の参加者を集います。官、学、産、民の力を合わせて、ITシステムだけでなくヒューマンシステムも含めたトータルシステムの実現により、いじめから子どもを守る新たな仕組みを構築していくことを目指します。

  

国立大学法人 宮城教育大学について

国立大学法人宮城教育大学は、宮城教育大学は、社会に対する教員の資質能力の向上に応えるため、教員養成に責任を負う大学として、幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校等における確かな指導力と学力、"教育の未来と子どもたちの未来のために"豊かな実践力を持つ教員を養成することを目指します。本学は、学校教育を中心とした教育実践の向上と教育研究を推進する「教職員のための大学」、研究教育の体制を整え活発な交流で社会全体に門戸を開く「開かれた大学」として、優れた教員の養成に全力を注いでいます。

会社ウェブページ: http://www.miyakyo-u.ac.jp/index.html

  

東北インフォメーション・システムズ株式会社について

東北インフォメーション・システムズ株式会社は、東北電力グループの一員として、ITを通じて、東北の復興・発展に最大限の貢献をすることを社会的使命として掲げております。各自治体や業界団体、地場のIT企業とのパートナーシップを強化し、東北地域の雇用創出、IT技術者の育成といった東北および業界が抱える課題解決にも注力をしています。

会社ウェブページ: http://www.toinx.co.jp/

  

イフティニー株式会社について

イフティニー株式会社は、プログラミング教育、IoTを中⼼に事業展開を⾏っています。

プログラミング教育事業においては、多様なニーズに応え、豊富な製品ラインナップと独⾃教材を⽇本国内で提供し、プログラミング教育の浸透と発展に注⼒しています。IoTにおいては、自治体・企業の課題解決やサービス開発において、コンサルティングと製品開発支援等を行なっています。

会社ウェブページ: https://www.iftiny.com/jp/

  

  

2. 準備委員会キックオフ

 「仙台いじめ防止ネットワーク準備委員会」においては、いじめの未然防止や早期発見、早期対応に関しIT技術の活用により、子供が遭遇する脅威について「声を上げやすく」、上がった「声を受け止めやすく」するための仕組みづくりを検討しています。この仕組みづくりのためにはいろいろな立場の方からご意見をいただきながら検討を進める必要があることから、宮城教育大学、イフティニー(株)、東北インフォメーション・システムズ(株)主催により、宮城教育大学の学生、院生、仙台市PTA協議会、仙台市こども未来局など15名の方々にお集まりいただき、問題の深堀を行うべく、2021年8月27日(金)に、「仙台いじめ防止ネットワーク準備委員会キックオフ兼検討会」を開催しました。

 準備委員会キックオフ・検討会はコロナ禍の折、Zoomを用いたオンライン開催といたしました。

 検討会は野澤令照 特任教授より設立趣旨に関しご挨拶をいただいたのち、久保順也 准教授による「学校におけるいじめの現状について」の講義、イフティニー 斉 暁 取締役からの、IoT技術のいじめ問題への適用に関する「現在の検討状況と今後の進め方について」の説明をいただきました。

  

  

3. ワークショップの開催

 「仙台いじめ防止ネットワーク準備委員会」におけるIoT、IT技術を駆使したソリューション検討の深堀として、宮城教育大学の学生、宮城県・仙台市内の現職教員である教職大学院生や仙台市子ども未来局の方々計13名と共に2021年9月に「いじめに関するワークショップ」を実施しました。コロナ禍の中、オンライン会議による開催となりましたが、皆様から活発な意見が発出され、活気のあるワークショップとなりました。